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薬剤師の仕事はいろいろあります。処方箋をチェックし、併用薬等調べる。疑義照会。調剤。監査。服薬指導。どれも重要な仕事ではあるのですが、調剤薬局の薬剤師は、地域の患者さんとより密接な距離を保ち、いろいろな相談にものるというのも一つの大きな役割だと思います。
現にかなりの患者さんが、複数の医療機関からの処方箋を持ってきてくださり、のみ合わせ等、心配なことを質問されます。そればかりか、だんだん親しくなってくると、いろいろな薬、健康に対する質問はもとより、愚痴をこぼしたり、いろいろな悩みを話される方もいらっしゃいます。聞いてくれるだけですっきりすると言われると、時間が許す時はできるだけ聞いてさしあげるよう心掛けています。
しかし、薬剤師としての仕事の中でどこまで立ち入っていいのか、どこまで相手をすればいいのかは、常に悩むところです。
まだ、家庭内の愚痴などなら、聞いてさしあげるだけでいいのですが、お年寄りで、「死んでしまいたい。」とおっしゃる方も一人や二人ではありません。それに対する答えを私は持っているのだろうか?簡単に「そんなこと考えちゃいけませんよ。御家族の皆さんも、長生きして欲しいと願っていらっしゃるんですよ。」などと安易に言ってしまっていいのだろうか?といつも自問自答してしまいます。人それぞれ、違う理由で、それぞれがいろいろなことを抱えて、そういう言葉をおっしゃっているのだと思うと、安易なその場しのぎの言葉など、患者さんにとって心に響くはずはありません。
先日、ある患者さんがフッと「こんな体になるんだったら、いっそ寝たきりになったほうが、どんなに楽だったかと思うことがある。」とおっしゃいました。私は思わず、「そんなことは絶対にないと思います。だって青い空が見たいと思った時、いつでも見れるじゃないですか。」と言ってしまいました。でも、私はその患者さんの苦悩をどんなに想像しても、決して分かり得ないのです。それでも、そのことに対して、少しでも相手に届く言葉を言ってあげたいと思うと共に、そういう自信は持ち合わせていません。
これは、薬剤師としての仕事というより、もはや私自身の生きる姿勢が問われているのだと思います。(J)
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